お口に潜む水銀化合物アマルガムの危険性 | 春日部市の歯科 荒谷デンタルクリニック医院ブログ

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お口に潜む水銀化合物アマルガムの危険性

● お口の中にアマルガムはありませんか?

 

アマルガムとは「歯科用水銀アマルガム」の略で、主にむし歯治療で歯に詰める歯科治療用材料です。さすがに今これをさかんに使用している歯科医院は少ないと思いますが、70年代をピークに近年まで頻繁に使用されてきた材料です。よって、今から10年くらい前に詰めた奥歯の金属はアマルガムである可能性があります。
アマルガムは、治療直後は銀色なのですが、時間が経つと、水銀が溶出して黒っぽく変性します。
たしかに、以前はその精度のよさから頻繁に使用された時代もありました。
しかし現代では、いろいろな物質に過敏に反応する体質の人が増えてきました。明らかに体質が変化してきています。昔では考えられなかった物質が発病因子になり得るのです。

 

● アメリカにおけるアマルガム撤廃の動き

現在アメリカでは、アマルガムを撤廃する方向に進んでいます。
私は年に数回、学会のために渡米しますが、知人のアメリカ人歯科医師でアマルガムを使用する者は今やひとりもいません。すでにアマルガム充てん(むし歯で削った穴に詰め物をすること)を受けた患者の尿中や血中には、充填を受けていない人の5倍から6倍もの水銀が検出されたという報告もあります。
また、アマルガムには重量で50%の水銀が含まれています。
これは事実です。また、水銀は人体に有害な物質の中でも最も神経毒性が強いことも事実です。たしかにアマルガムによる溶出水銀が絶対に病気を招くとは断定できません。でも、こういう情報を知ってむし歯治療を受けるとき、あなたはアマルガム充てんを希望するでしょうか?

 

● 撤廃の動きは全米に

米国では歯科用アマルガムが撤廃され、近い将来アマルガム充てんが過去の遺物となるであろうことは間違いないでしょう。また現在、あらゆる医療から水銀使用を撤廃しようという動きがあり、対象には、体温計、ワクチン、消毒剤も含まれています。医学的に見ても、この流れの中、口の中だけは例外だとはもはや言えないでしょう。

 

● 日本でも撤廃に?

日本では、アマルガム充てんは主に歯科医師サイドが利用しやすい材料であることから長い間にわたって使用されてきました。米国での撤廃の動きがさらに顕著になってからだいぶ遅れて日本も撤廃への制度化へ動くと思いますが、いつものごとくまだまだかなり長い時間がかかるでしょう。(何せいまだにアマルガムは健康保険の対象になっているのですから!)

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