こんにちは。
12月に入り、街の至る所でクリスマスのイルミネーションを目にするようになりましたね🎄
荒谷デンタルクリニックでも、リースやツリーの額、待合室のお花までクリスマスムード一色に🎀
今年のクリスマスは土曜、日曜と週末にあたります。親しい仲間と、恋人と、そして大切なご家族と心温まる素敵な時間をお過ごし下さい🎅
保険診療で用いられる金属(安価で普及はしたけれど)
あなたはパラジウムという金属をご存じですか?
パラジウムは金銀パラジウム合金として歯科治療に使用される金属です。歯にクラウンとしてかぶせたり、インレーとして詰めたりする銀色の合金で、略して「金パラ」と呼ばれています。
金パラは1961年に国民皆保険が導入された際に、まだ戦後の貧しかった経済状況下でやむなく導入された、安いだけで歯科医学的には積極的に推奨できないような代用合金です。
この金属に含まれる成分は、金12%、パラジウム20%、銀50%、銅16%、その他2%
お口の中は、超過酷な環境!
お口の中は熱湯のごとき高温から氷のごとき低温まで、または酸っぱい酢酸やクエン酸、甘い、辛い、様々な化学薬品のごとき物質が通り過ぎて行く超過酷な環境にあります。
このような過酷な環境に耐えられる合金は科学的、生物学的に安定した金合金や貴金属合金しかありません。
世界中で今でも推奨して使っているのは日本だけ
ところが、日本人の口腔内に多く使用されている保険の銀歯の材料が12%金銀パラジウムという金属ですが、これが問題になっています。
実は、世界の中で日本でしか使用されていません。
この合金には、銀が腐食しやすい金属なので、銀の耐蝕性を補うために金を使い、またさらに、銀のもろさを補うためにパラジウムを使っています。
パラジウムという金属は体に悪い!
しかしパラジウムという金属は、リンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では約半数の人に要せ反応が出ます。
ドイツやスウェーデンでは、保健省が歯科業界に対して「幼児及び妊婦に、銅を含有するパラジウム合金と水銀・銀アマルガム合金を使用しない」という勧告を行ないました。
医療先進国では使用中止
ドイツなどの医療先進国では、パラジウムが体に与える悪影響を考慮してパラジウムフリー(パラジウムを含まない、パラジウム0%)の金属を使うことを強く推奨しており外国製の日本向けの歯科金属のパンフレットでも「この金属はパラジウムを含みません」と言う事をわざわざ謳っている程パラジウムは身体に良くないと広く認識されています。
見えない所で気づかずに進行する患部の怖さ!
また 一見問題なさそうでも、金属は不透明で中が見えないため外してみると虫歯が進んでいることがよくあります。
保険診療は社会保障の範囲内、生活保護と同等の医療水準です。
当院では、より良い健康な生活のため、最善の診療をご提供致します。
● お口の中にアマルガムはありませんか?
アマルガムとは「歯科用水銀アマルガム」の略で、主にむし歯治療で歯に詰める歯科治療用材料です。さすがに今これをさかんに使用している歯科医院は少ないと思いますが、70年代をピークに近年まで頻繁に使用されてきた材料です。よって、今から10年くらい前に詰めた奥歯の金属はアマルガムである可能性があります。
アマルガムは、治療直後は銀色なのですが、時間が経つと、水銀が溶出して黒っぽく変性します。
たしかに、以前はその精度のよさから頻繁に使用された時代もありました。
しかし現代では、いろいろな物質に過敏に反応する体質の人が増えてきました。明らかに体質が変化してきています。昔では考えられなかった物質が発病因子になり得るのです。
● アメリカにおけるアマルガム撤廃の動き
現在アメリカでは、アマルガムを撤廃する方向に進んでいます。
私は年に数回、学会のために渡米しますが、知人のアメリカ人歯科医師でアマルガムを使用する者は今やひとりもいません。すでにアマルガム充てん(むし歯で削った穴に詰め物をすること)を受けた患者の尿中や血中には、充填を受けていない人の5倍から6倍もの水銀が検出されたという報告もあります。
また、アマルガムには重量で50%の水銀が含まれています。
これは事実です。また、水銀は人体に有害な物質の中でも最も神経毒性が強いことも事実です。たしかにアマルガムによる溶出水銀が絶対に病気を招くとは断定できません。でも、こういう情報を知ってむし歯治療を受けるとき、あなたはアマルガム充てんを希望するでしょうか?
● 撤廃の動きは全米に
米国では歯科用アマルガムが撤廃され、近い将来アマルガム充てんが過去の遺物となるであろうことは間違いないでしょう。また現在、あらゆる医療から水銀使用を撤廃しようという動きがあり、対象には、体温計、ワクチン、消毒剤も含まれています。医学的に見ても、この流れの中、口の中だけは例外だとはもはや言えないでしょう。
● 日本でも撤廃に?
日本では、アマルガム充てんは主に歯科医師サイドが利用しやすい材料であることから長い間にわたって使用されてきました。米国での撤廃の動きがさらに顕著になってからだいぶ遅れて日本も撤廃への制度化へ動くと思いますが、いつものごとくまだまだかなり長い時間がかかるでしょう。(何せいまだにアマルガムは健康保険の対象になっているのですから!)